シソンヌ鍋ONE入りました!    ~小説ver~



今日は待ちに待った

"古民家居酒屋うみぼうず"

オープンだ!!

コロナ→休業→コロナ→休業…等

その他色々あったが遂に!遂に!!

居酒屋うみぼうず改め

古民家居酒屋うみぼうずで

新規一転!頑張るぞ!っと意気込む

ヨメぼうずです。

古民家…

良くあるリノベーションってやつで

古いけど味があっていい感じに変わって

厨房広くて、客席は全て完全個室

スタッフはいつものぼうずとヨメぼうず

そしてアルバイトの光浦靖子(オアシズ)

!?

違和感を感じつつ、

今日は久しぶりのうみぼうず

再開初日!!

既にもう予約で満席!

気合い入れてやらねば!

「光浦さん今日はオープンしていきなり

満席で大変だけど頑張りましょう!

と声を掛ける。

「あたしぃ、飲食店で働くの久しぶり過ぎて

ちゃんとやれるか不安だわー。」と

自信なさげに答える。

「私がちゃんとフォローするから困ったら

すぐ聞いてね!」

接客プラス光浦さんのフォローも必要

そうだなぁと考えていると

ガラガラ…と扉が開く音がして

本日1組目のお客様入店!

『いらっしゃいませ~』

元気良く挨拶!!

「5時に電話で予約したんですけど~」

と遠慮がちに入店。

40代~50代くらいの女性と

その後ろに何人かいる様子。

リニューアルオープン初日1組目は

いつもの常連さんではなく

初めてのお客様のようだ!

「お待ちしておりました!

お部屋までご案内致します!どうぞ!」

中年夫婦2組と小学生くらいの子供4人

それと車椅子のおばあちゃん2人

合計10人のファミリーのようだ。

席に案内すると大人は着席、

子供は持参してきたオモチャを

取り出して席に座らず早速遊び出す。

元気な男の子3人とお兄ちゃんの後を

ついて回る女の子1人。

ギャーギャーと騒ぎ出し一気に

部屋の中は騒がしくなる。

子供の声に負けないように

大きい声で

「ご注文お決まりになりましたら

ベルでお呼び下さい!」

と言って部屋を出ようとする。

すると、すぐに「すいません」と

呼び止められる。

「もう注文しちゃってもいいですか?」

新規のお客様なので注文に

時間かかるだろうという私の予想が

ハズレた!と内心思いながら

「はい!もちろんです!

お伺いします!」

「う~んとね~どうしような~」

最初に入店してきた中年女性が

注文し始める。

どうやらこの人が幹事っぽい。

「ぅーん、ぬかづけと~」

と言い出したので

「ぬかづけは一人前でよろしいですか?

と聞き返す。

すると向かいに座る夫婦に

「どうする?」と、聞く。


「…………」


え?何も答えない!?

なんで?


「あっ!唐揚げあるよ!」

何も答えないことなど気にしない様子で

次の注文をし出す…

「唐揚げ食べる?」と向かいの夫婦に

声を掛けるがまた何も答えない…

えっと、この家族は仲が悪いのか

たまたまケンカ中?

注文してるのが姉で何も答えないのが

妹かな。なんとなく顔は似てる。

それぞれの夫は携帯を触って

無関心。これが日常なのか?

「唐揚げっていえばこの前さー

家で久しぶりに作ったんだけど

なんかおかしいなぁとおもったら

片栗粉入れるの忘れてて

鶏肉の素揚げになっちゃっててさー」

笑いながら自虐ネタを喋り出す。

すると妹が

「唐揚げって小麦粉じゃないの?」

喋った!良かった!

すかさず私も会話に加わる!

「どちらでもできますよー。

人によりますね!

ちなみにうみぼうずでは片栗粉です!」

料理の話しで険悪な雰囲気は脱却!

良かった~と内心思いながら、

少し談笑してお客様と仲良く…

の、はずが、、、

もうお客様の話しが止まらない!

止まらない!!

!!

3人で談笑…でも会話の90%姉!

どうしよう!?

まだ注文もらってないし、

他の客室も気になるし、

会話から中々抜け出せない~!!

何度か会話の舵を取ろうと試みるが

姉の暴走には聞かない➰➰

ここは完全個室。

誰にも助けてもらえない….。

自分でなんとかせねばー!!

ふと部屋の時計を盗み見ると

このお客様が入店してかれこれ

1時間弱が経過しようとしている

会話は姉の独壇場…

こんなことあり得るのだろうか…

と思っていると、

部屋の扉が開いて

元気良く「おっ待たせ~!」と

叫びながら女子高生が入って来る!!

え!?

両手にカルピスウォーターのペットボトルを

持ち、今まで走っていたのか息を切らして

部屋に入って来た!

そしてカルピスウォーターを机の上に

2本ドンッ!と置いて

「自販機探すのめちゃくちゃ時間

かかったー!」

さらに鞄の中からもう1本、もう1本と

カルピスウォーターが出てくる。

机の上がカルピスウォーターの

ペットボトルでいっぱいになる。

「ちょうど良かった~ありがとう~

私喉カラカラ~」と姉がペットボトルを

手に取り開けて飲んでしまう。

うち居酒屋なんですけどー?

持ち込みしちゃいかんだろー!

そりゃ小1時間喋ってたら喉乾くだろう

けど、注文を中々しないからこんな状況に

なってるわけでとヨメぼうずの頭の中が

混乱、錯乱!!

「私も飲む~」と女子高生も座って

飲み出す。

あっ女子高生もこの家族なのね。

遅れて来たんだね。

ってか持ち込み禁止~!!

悪びれもなく、何事もなく、姉が

「しまった!あれ頼むんだった!!

うみぼうずに来たら絶対食べなきゃの

あれ!あれ!なんだっけ!」

あれ?

何だろう?

人によってうみぼうずオススメ料理って

違うし、

誰か常連さんに聞いて今日来てくれた

のはわかったが

あれとは?



『あー思い出した!

シソンヌ鍋!!』



シソンヌ?!

鍋?

なんだそれ?

芸人のシソンヌ?


『面白くて、美味しくて、ついつい

黙って食べちゃう鍋!!』


んー!!

ぼうずの気まぐれ鍋のことかな?

最近メニュー載ってないけど

前にあったと言えばあるし、

ぼうずの気まぐれがなぜシソンヌに?

シソンヌは面白いけどさ…

ちょっとクロブチメガネの方は

ぼうずに似てるけどさ、

まあメニューの名前なんて

どう呼ぼうがお客様の自由だし、


「メニューに載ってないですけど

作れますよ。何人前にしましょうか?

11人いらっしゃるので皆様食べられる

なら3~4人前くらい必要かなと

思いますが?」

姉が「どうする?どうする?」

と聞いて回る。

相変わらず注文の話しになると

反応が薄くなる妹達。

子供もお腹すいてないのか

カルピス飲んで満足なのか

遊びに夢中でお母さんの問いかけに

答えない。

「んじゃとりあえず一人前で!」

姉が勝手に決める。

「さっきのぬかづけと唐揚げは

何人前にしましょうか?」

注文途中だったので再び尋ねる!

「あ~とりあえずシソンヌ鍋食べたいから

ぬかづけと唐揚げは辞めておきます。」

「他にご注文は?」

「ん~とりあえずシソンヌ鍋で

いいです~」

「ドリンクはお決まりですか?」

「え?ドリンクはカルピスあるから

いらないでーす。」

!?

「あのぅ、うち居酒屋なんで1人一杯は

頼んで頂かないとー」

こんなこと今まで言ったことないのに

自己嫌悪になりながら頑張って注文に

喰い下がる!!

「えーそうなのー?

んじゃウーロン茶二つと~、

んーあと考えるんでとりあえずそれだけ。」

「かしこまりました!」

11人でシソンヌ鍋1つと

ウーロン茶2つって…

1時間かけてこれだけの注文しかとれない

なんて…

こんなことあり得るのかと再び思い

ぼうずが厨房で待ってるし、

光浦さんも気になるし、

部屋をあとにする。




ファーストオーダーで1時間もかけて

しまったのでぼうず怒ってるだろうなぁと

思いながら急ぎ厨房に入る?

あれ?

慌ただしい厨房を予想して

戻ってきたのに誰もいない?

料理を作ってる匂いもしない?

おかしい!

厨房を走ってぼうずを探す!

今までの厨房と違ってとにかく広い!

居ない!

来た道を戻る!

居ない!



今、通り過ぎた時、見慣れない物が

一瞬視界に入った。

振り向くと…

昭和の民宿を思わせる古そうな布団が

厨房の片隅に敷いてある…

布団がもこっと膨らんでいる。

まさかと思い、布団をめくると

ぼうず発見!!

「ちょっと何してんの?

仕事中!!」

ぼうずを叱る!

仕事中にわざわざ布団敷くなよ!!

「だって全然オーダー入らないから

眠くなっちゃったもん!」

そりゃ私ファーストオーダーとるだけで

1時間掛かっちゃってるけど、

他にもお客さん入ってるはずだから

厨房に注文が入らなないわけがない!

光浦さん探さなきゃ!

「オーダーなら入ったよ!

シソンヌ鍋ワンお願いします!」

「シソンヌ鍋?

シソンヌ鍋って何?」

ぼうずが目を丸くする。

一気に目が覚めたようです。(笑)

「面白くて、美味しくて、ついつい黙って

食べちゃう鍋!だって!」

「そんなメニューなんてあったっけ?」

「ないよ!ないけど作って!

シソンヌみたいに面白くて、

美味しいやつね!」

「えーーー!なにそれー!」

驚いてるぼうずをほかっておいて、

ドリンク作らなきゃいけないし、

光浦さんにホールの状況確認しなきゃ

いけないし、

パントリーまで、走る!!

ウーロン茶ウーロン茶!どこだ?

移転して初めての、ドリンク作り。

どこに何が置いてあるかまだ

把握できてなくて探すことから

始まる。

ウーロン茶を探してると

「あ~忙しい、あ~忙しい。

なんでこんなに忙しいのかしら~」

ぶつぶつ呟きながらウロウロしてる

光浦さん発見!

光浦さんに声を掛けようとした時、

「すいません!」

と声を掛けられる。

振り向くとさっきの部屋のお客様の

妹夫婦が立っている!

「はい!どうされました?」

注文ならベルを押してくれれば

部屋に伺うのに、

すぐ後ろにいてビックリしてしまう。

「あのぅー私達だけ先に帰るので

ここまでの分、お会計してもらえせんか?」


え?

「あのまだファーストドリンクもお出し

できないんですがお会計ですか?」

想定外過ぎて再度確認してしまう。

「私達は用事があって急いでるですよ!

ドリンクなんていいんで先に会計を!」

「はい!かしこまりました!」

あそこには、長居したくないのか、

本当に用事が、あるのかわからないが

ドリンク出てないけど会計だ!

電卓はどこだ?

ってかまず伝票書かなきゃ!

伝票どこだ?

その前に光浦さんにドリンク作って

もらうべきか?

「おいくらですか?」

「少々お待ち下さい!まだ不慣れでして。」

「会計くらいで、時間かかりすぎだろ!」

お客様が怒り出す!

わーわーなんだこれー!!!







で、ヨメぼうず飛び起きる!!










ヨメぼうずが見た夢の話。。。


長文、お目通しありがとうございました!!


仕事してないと私の脳内では、


こうなるですねー。


登場人物は私とぼうずとテレビの芸人。


人に会ってないのが明白な乏しさ。


仕事してるようで、


させてくれないもどかしさ。





色々….色々ありました!が、


こんなあんなで、


まん延防止措置21日で終了!!


うみぼうず再開に向けて


動き出します!!


古民家居酒屋じゃないですよ!


居酒屋うみぼうずですよ!!


4月中旬再開目標!!


また再開日ブログにて、報告致します!





佐分利の梅祭りで見つけて購入。


めちゃくちゃ美味しくて、ネットで


大人買いヽ(●´ε`●)ノ


オススメです!!

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コメント: 4
  • #1

    高山 (火曜日, 22 3月 2022 07:41)

    えっ�初日を逃した⁈と思い焦りました。再開、待ってます!今日、行く気満々だったので…夕食考えますわ�

  • #2

    ヨメぼうず (火曜日, 22 3月 2022 20:02)

    すいませんややこしかったですよね(^^;
    もうあと少しお待ち下さい!

  • #3

    よっさん (水曜日, 23 3月 2022 08:35)

    楽しく読まさせて頂きました~。

  • #4

    ヨメぼうず (木曜日, 24 3月 2022)

    長文ですいません(>д<*)
    お目通しありがとうございます!!